当社は3つの事業を主体に、レーザやLEDを始めとした光学応用関連製品の開発、製造を行っている会社です。
レーザー応用製品が正常に動作するかを調べる検査装置を開発
レーザープリンターやレジにあるバーコードスキャナー、DVD・ブルーレイプレイヤーなど、私たちの身の回りにはレーザーを使う製品が意外と多い。そうした製品で使われるレーザーが、指定の場所をいつも通過するか、設計どおりの速度でビームを移動させているか、ビーム形状はゆがんでいないか、と検査する装置を設計・開発しているのがエーエルティーだ。レーザープリンター関連のある検査分野では、同社製品が世界シェアの半分近くを占めている。最近ではレーザーやセンサー、機械、電子回路などを集約した光MEMSという小型部品に注目。メガネ型の情報表示を行うウェアラブル端末や自動車や航空機の前面ガラスやコクピットなどに各種情報を映し出すヘッドアップディスプレイなど、未来をつくる製品の検査装置開発に力を入れている。
光学・機械・電気の3分野で、
専門性を横断的に深める
レーザープリンターのように、レーザーを照射するだけでなく、指示どおりに動かす必要もある製品になると、光学だけでなく機械・電気分野の知識も求められる。しかし大学などでは、「機械工学」「電気工学」と専攻が分かれ、3分野を横断的に学ぶ人は多くない。大手企業で働く技術者も、どれか1つの専門性を深めることが会社から期待されるため、横断的な知識を持つ人材はほとんどいない。一方、エーエルティーの技術者は、光学・機械・電気のどれかに偏らず、3分野の知識を習得していく。「光学的にはこの設計が最高だが、機械のことも考えるとあの設計が最適」と総合的に考えられる同社の技術者は、大手企業からも頼られる貴重な人材だ。
メッセージプロジェクターで
検査以外の分野に挑戦
これまで検査装置を中心にモノづくりを進めてきたエーエルティーが、新たな挑戦として世に送り出すのがレーザーメッセージプロジェクターだ。夜間300m先にも「救助中」といったメッセージをはっきり映し出せるこの製品は、東日本大震災の際、救助現場から「救助中だということを被災者に知らせたい」という要望が寄せられて開発した。警備会社などから「侵入者を発見したときに警告メッセージを表示するのに使えないか」といった相談も入っているが、従来の検査装置の販売元とはまったく別の相手に売り込んでいくことになる。これから販売先を新たに開拓する苦労はあるが、それでも社会に役立つ用途で広めていきたいを期待を込めている製品だ。
まずはお気軽にお問い合わせください!